信頼の労使関係
タイムレコーダーのない工場。
職場で労働者と管理職がファーストネームで呼び合う工場・・・。
アメリカ自動車工業の伝統的な労使環境の中で、これは革命的なことでした。
デトロイトの工場では、労働者は単に4けたの番号で登録されます。
管理職は労働者と顔を合わせる機会もないのです。
当然、この新工場は全米マスコミの注目を集めることになりました。
過去1年間に、工場を訪れた新聞、雑誌、テレビは100社を超えたそうです。
そのほとんどが、この工場の"新しい"労使関係に注目しました。

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タイムレコーダーのない工場。
職場で労働者と管理職がファーストネームで呼び合う工場・・・。
アメリカ自動車工業の伝統的な労使環境の中で、これは革命的なことでした。
デトロイトの工場では、労働者は単に4けたの番号で登録されます。
管理職は労働者と顔を合わせる機会もないのです。
当然、この新工場は全米マスコミの注目を集めることになりました。
過去1年間に、工場を訪れた新聞、雑誌、テレビは100社を超えたそうです。
そのほとんどが、この工場の"新しい"労使関係に注目しました。

こうしたマスコミ攻勢のなかで、車台・組み立て部門の総責任者の男性は
「この工場は、アメリカの将来の工場のありようを示すことになると思う」と意気込みます。
彼は時間があれば工場を回り、工員の誕生日にはカードを送ります。
何年前かの冬、南部には珍しい大雪が降り、州都ナッシュビルをはじめとする近隣の役所、事業所が完全にマヒしたことがありました。
しかし驚いたことに、この工場では2000人以上の従業員が、3人の遅刻者を除いて全員出社したのです。
しかもその3人も、雪で車がスリップしたのが遅刻の原因でした。
工場の建設から始動まで一部始終を取材した、ある地方在住の作家は言っています。
「アメリカの広さ、人種的多様さはわれわれの財産さ。
北部の工業に問題が多くなれば、南部でやり直せばいい。
そこには違った人間関係があって再出発できる」。
確かにアメリカには、この最大の日系進出工場さえ栄養の一部として吸収し、歴史のかなたにのみ込んでしまうのではないか、と予感させるほどの広さと多様さがあります。
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