いっせいに眠くなる?
ヒトだけが、毎日、長い時間、意識をなかば失って動かずにいる唯一の動物というわけではありません。
それどころか、睡眠は、動物界では例外というよりは通則ともいうべきものでしょう。
事実、多くの研究者が、共通して、ベッドで眠ることは本能行動だ、と書きたがっています。
おおまかにいうと、本能とは内在する生物的な力のことで、生体を一定のやり方で活動させる素因となるものです。
本能行動は、自律的かつ不随意的でもあります。
しかも行動の様式は、同じ種のあらゆる個体でたいへんよく似ています。
このことは、たしかにヒトについても当てはまるようです。
どこの大都市でも、午後11時から午前1時のあいだ、何百万もの人がみんな眼をこすったりあくびをしたりしていて、とても疲れたと言いながら、寝床に入っていって、快い気分になって、眼を閉じ静かに横になっているのです。
この活動様式は、自律的であり、定型的であり、多分に不随意的であります。