日本の景気
日本の景気は一路上昇を続け、鉱工業生産指数は昭和15年には恐慌前のほぼ二倍に達するのです。
この間国民所得も約140億円から320億円へと倍増しているから、「所得倍増」というのは、昭和30年代の池田内閣時代の奇跡だったわけではなく、すでにこの昭和恐慌後の10年間にも達成されていたことだったのです。
このような景気の急速な回復と経済の高成長をもたらした要因はむろんいろいろに考えられるが、何といっても昭和6年暮れに成立した犬養内閣で77歳の高齢をものともせず蔵相に就任した高橋是清が、翌7年から展開し始めたオンライン証券対策の効果をまずあげなければならないであろう。